【FX】 為替と原油価格の関係性について

世界経済と為替の関係性

 

FXなどの為替取引において原油価格は非常に重要な要素であり、為替と原油価格の関係性は切っても切り離せないものとなっています。

それほど極端な変動が起きていない時はそれほど相関性はないのですが、極端に高騰したり下落した場合には、その動向に伴って原油価格に関係のある国の通貨が高騰したり下落したりします。

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資源国通貨の存在

特に原油価格の動向に左右されやすいのが、資源国通貨と呼ばれる国の通貨です。

資源国通貨の代表的なものとしては、オーストラリアのオーストラリアドル・ニュージーランドのニュージーランドドル・カナダのカナダドル・南アフリカのランドといった国の通貨です。

なぜこれらの国が資源国と呼ばれるのかというと、これらの国は石炭や鉄鉱石・金・原油などの資源が豊富に取れ、それらの資源を輸出して国の経済の大きな割合を占めている国という特徴があるためです。

これらの国が全て産油国かというと決してそうではないのですが、資源先物市場の代表的な存在である原油が極端な変動が起きると、「資源の雲行きが怪しい、資源国通過を売ろう。」となる場合が非常に多いのです。

 

 

産油国と為替通貨の関係性

 

発展途上国のガソリンスタンド

 

また、代表的な産油国であるサウジアラビアやイラン・UAEなどにももちろん多大な影響を及ぼすのですが、為替取引においてはそれほど大きな影響はありません。

なぜなら、それらの国の通貨は取引量が極端に少なく、為替取引の国際市場ではほとんど取り扱われていないからです。

しかし、それらの国は莫大な資金(オイルマネー)を市場に供給しており、原油の下落で国の財政が厳しくなると市場に供給していた資金を撤収することになり、為替や株式などの国際市場が冷え込むことになるため、全く関係がないとは言えないのです。

「円」の存在

日本は産油国ではないので関係ないかというとそうではありません。

なぜなら、日本の通貨「円」は安定していて安全な通貨という認識が持たれており、原油の極端な変動で世界経済が危機的な状況に陥った場合、安全資産である円がリスクを回避するために買われて、極端な円高を招く場合があるからです。

 

複数の一万円札

 

もちろんアメリカのドルや欧州のユーロも何らかの影響は及んでくるため、為替と原油価格の関係性は非常に深いものとなっているのです。

WTI原油先物と為替

最後に、原油価格の動向を観察する場合に参考にする市場を紹介します。

その市場とは「WTI原油先物」というもので、世界の中心的な存在であるアメリカの代表的な原油先物の市場です。

世界各地の投資家,機関が、原油価格の動向を観察するのにこの市場を注視しています。

 

 

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