2026年を迎え、為替相場は大きな転換点を迎えています。
数年にわたる「超円安時代」を経て、足元では日米の金利差縮小が意識される局面が増えてきました。
しかし、「円安が終わった」と断じるにはまだ早い材料が揃っています。
日本の構造的な貿易赤字や、根強い海外投資への円売り需要が、依然として円の下値を支えているからです。
FXトレーダーにとって、2026年は単なる「円安・円高」の一方的なトレンドを追うだけでなく、主要国の政策金利の行方を見極めた「通貨の選別」が重要になります。
本記事では、2026年のマクロ経済環境を踏まえ、今狙うべき通貨ペアをランキング形式で詳しく解説します。
2026年の為替相場を動かす2つの鍵
現在の為替相場を左右しているのは、主に以下の2つの要素です。
日米金利差の「緩やかな」縮小
米連邦準備制度理事会(FRB)は、インフレの沈静化に伴い政策金利を3%台前半へと引き下げる動きを見せています。
一方で日本銀行(日銀)は、長らく続いたマイナス金利、ゼロ金利政策を脱し、2026年内には政策金利を1.0%程度まで引き上げる観測が強まっています。
この金利差縮小は円高要因となりますが、縮小の「スピード」が緩やかであるため、急激な円高回帰を阻んでいます。
日本の構造的な「円売り」圧力
新NISAを通じた海外資産への投資や、デジタル赤字に伴う円売り需要は、金利差に関わらず継続しています。
これが2026年においても、円安圧力を根底で支える要因となっています。
2026年 FXで狙うべき通貨ペアランキング
こうした背景を踏まえ、今年注目すべき通貨ペアを厳選しました。
AUD/JPY(豪ドル/円): 資源国通貨の底力
3位は、金利差と資源価格の両面からメリットを享受しやすい豪ドル/円です。
オーストラリア準備銀行(RBA)は、国内のインフレ再燃を警戒し、他国に比べて高金利を維持する姿勢を崩していません。
日銀が利上げを進めても、豪州との金利差は依然として大きく、スワップポイント狙いのロング(買い)戦略が機能しやすい通貨ペアです。
また、世界的な景気回復に伴う資源需要の増加も、豪ドル買いの強力なサポート要因となります。
EUR/JPY(ユーロ/円): 政策の乖離を突く
2位にはユーロ/円を選出しました。
欧州中央銀行(ECB)は、米国よりも慎重な利下げスタンスを取っており、ユーロの価値は底堅く推移しています。
2026年において、ドルが利下げ期待で売られる一方で、ユーロは「相対的な高金利通貨」として買われやすい傾向にあります。
対円では、日本の緩やかな利上げペースを上回るユーロ買いが入りやすく、レンジ内での押し目買い戦略が有効と言えるでしょう。
USD/JPY(ドル/円): ボラティリティの主戦場
堂々の1位は、やはりドル/円です。
2026年のドル/円は、これまでのような「一本調子の円安」ではなく、150円から160円の間での激しい乱高下が予想されます。
FRBの利下げペースと日銀の利上げタイミングが重なるたびに大きな調整が入るため、短期・中期どちらのトレーダーにとっても最大の収益機会(ボラティリティ)を提供します。
特に「円安・金利高」という日本独自の新たな環境下では、実需の円売りと投機の円買いが交錯するため、テクニカル分析が機能しやすい局面も増えるはずです。
2026年のリスク管理:高市政権と地政学リスク
トレードを行う上で無視できないのが政治要因です。
現在の高市政権による積極的な財政政策や、それに伴う国債増発への懸念は、日本の長期金利を押し上げる要因となります。
これは本来「円高」を招きますが、財政規律への懸念が悪化すれば「悪い円安」を引き起こすリスクも孕んでいます。
また、米中関係や中東情勢などの地政学リスクが突発的に高まった際の「有事のドル買い」には常に警戒が必要です。
まとめ:金利差だけではない「多角的な視点」を
2026年のFX市場は、これまでの「ドル円一択」の相場から、各国のファンダメンタルズが複雑に絡み合うフェーズへと移行しました。
円安が継続する可能性は高いものの、その勢いはこれまでよりも抑制されるでしょう。
狙うべきは、単なる金利差の大小だけでなく、各国の景況感や需給バランスを考慮したトレードです。
まずは上位3つの通貨ペアを中心に、チャートの節目を見極めながら、柔軟なポジション構築を心がけてみてください。



















